夏の幻惑
もう、8月も終わろうというのに
危険な猛暑が続きます。
怠惰な私は
日差しが怖くて
日中
表に出る気にもなれません。
夕方、日が暮れて
ようやく買い物に出かけて来ました。
何だか
地中の檻から這い出た蝉のよう・・・
暑くても
外の空気は美味しく感じます。
所詮、短い命なのに・・・
拘束されていたからかしら？
この開放感が心地よい。
あんなに出るのが億劫だったのに
外の世界が明るく見えます。
表に出るのが怖くって
怯えていたのが嘘みたい・・・
外に出て
誰かと話すと楽しいわ。
ヒトと話せば情けもうつる。
心を開いて繋がりあうと
未知の興味に心が躍る。
また浮気心かな？
表現するって楽しいね
言葉は自由だから・・・
空をはばたいている気持ちになれる。
だから、私は、外に出てみた。
言葉を紡ぎたくて
言葉を交わしたくて
夏の暑さに気圧（けお）されながら
土の檻から出てみたの・・・
眩しい日差しに耐えきれなくて
きっと、すぐに戻るのだけど
ほんの少しの時間でいいから
ココに居ること
許して欲しい。
僅かな時間を愉（たのし）みたいの・・・
きっと、自分で戻るから
土に帰ると約束するから
表現する自由だけは
奪わないで欲しいんです。
だって
それだけが私の
たったひとつの生き甲斐だから・・・
言葉の真偽は問わないわ
例え嘘でも良いんです。
あなたと言葉を交えれば・・・
きっと、心がトキメクわ
観るモノ、聴くモノ、触れるモノ
目新しくて感動的なら
私の心は動くから・・・
真実なんていらないの
だって真実はいつだって
きっと、虚しいものだから・・・
貴方が“ナニモノ”だって構わない。
男でも女でも
老婆でも子供でも
マイノリティーであろうと、なかろうと
どうせ、この世はすぐ消える
泡沫（うたかた）の夢なのだから・・・
私を愛し
私を抱いて
あなたのモノにして欲しい💖
真実の檻は冷酷だけど
あなたの言葉は暖かいから・・・
私は、言葉を信じるわ
優しい言葉
厳しい言葉
野卑な言葉
言葉は心を魅了する
それは誘惑？
それとも幻惑？
もしかしたら架空の・あ・な・た・・・
それでもいいの
あなたの演じる情景が
私に夢を与えてくれる
例え、刹那な夢だとしても
その瞬間（とき）だけは
淋しく、惨めな自分を忘れ
キラキラと輝くことが出来るから✨
無限に広がる幻想が
あなたの言葉で膨らんで
私の五感を刺激する。
目の前に広がる
限りなく美しい景色
耳元をくすぐる愛の言葉
甘い吐息
唇に注がれる
味と匂いまでもが愛おしい
あなたが居るから生きられる
あなたの言葉に励まされ
あなたの言葉に愛でられて
究極のエクスタシーを感じていたい
あなたが好き
そして、ココが好き
ここが私の居場所なの。
貴方との繋がりに支えられ
こうしているのが好きなのです。
下記Fantiaでも記事を書いてます。
いわゆる性的マイノリティー（被虐性淫乱症）として生きて来た自分の半生を小説にして掲載しています。よろしかったら、是非お立ち寄り下さい。
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